名古屋でもヤマダVs.ヨドバシ

 名鉄は、名鉄百貨店本店(名古屋市)に家電量販店最大手ヤマダ電機を誘致する方針を固めた。名古屋駅周辺ではすでにJR東海が新ビルに、ヨドバシカメラを誘致する方針を固めており、ここでも両雄が相まみえることになりそうで、全国各地で戦いの火の手が上がっている。

 名駅地区へのヤマダ電機の誘致は中日新聞が報道したもので、都市型店舗「LABI」を2011年中に開業することで交渉は最終段階に入ったとのことだ。だが、2016年度のJR東海の新ビルにはヨドバシカメラが入る方向だ。

 今は全国で両雄の戦いの火の手が上がっているのだが、戦いの構図としては「ヨドバシカメラは新宿西口の用地を取得したのはもちろん、京都にも進出するし、札幌でも用地取得に動いています。ヤマダ電機よりもむしろ、ヨドバシの方が攻勢に出ているという感じです。ヤマダには危機感があるのでは」(関係者)だという。

 攻勢に出たヨドバシに対して、守りを固めるヤマダという構図だという。名古屋という大商圏を先にヨドバシに取られる前に、ヤマダとしては取ってやろうということか。JR東海新ビルが完成する2016年より前に先制攻撃といきたいところなのか。

 すでに家電量販店業界の市場の成長性には疑問が出ているが、それでも日本国内では少ないパイを奪い合うしかない。両雄の戦いはいつまで続くのか。


ヤマダ電機の日本総本店(左はビックカメラ)

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