景気ウォッチャー調査はウラを読め

 内閣府が発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)は、景気の現状判断を示す指数が3カ月連続で悪化した。エコカー補助金終了やたばこ増税前の駆け込み需要の反動などで、消費や生産関連が振るわなかった。しかし、「人の行く裏に道あり、花の山」。景気が悪いと感じる裏で、密かにビジネスチャンスを温めている人もいる。そこで、景気がいいと答えた人々の声もいくつか拾ってみよう。

 「新規求人は増加傾向にある」(北関東、職業安定所職員)。「輸入高額品、特にファッション関係が好調に推移している」(南関東、百貨店販売促進担当)。

 「急に寒くなり、秋物の洋服を見に来店する客が増えてきている。節約感が少し緩んできている」(東北、衣料品専門店店長)。「不作による品不足で、梨の販売単価が前年より3割程度増している」(東北、農業従業者)。

 「特に販促を行わなくても、週末だけでなく平日の来客数も大幅に増加している」(近畿、レストラン経営者)。「長い間低迷していた海外向けの製品について、特に北米向けで注文が入るようになり、売り上げ回復の兆しがみられる」(中国、機械器具製造経営企画担当)。

 「インフルエンザの影響があった前年と比較すると、来客数は順調である」(四国、菓子小売店総務担当)。「旅行や通信販売の新聞広告出稿が前年比110%と好調で、全体の売り上げをけん引している。前年を超える出稿量となっている」(九州、新聞社広告担当)。

 どんなに景気が悪くても、ちゃんと良くなっているところもある。ただ、それが相対的に少数派なことが問題なのだが。

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