主体性を無くし人目ばかり気になる
「社長失格」
それはそうと、交際女性を見るだけで失敗する若手ベンチャー起業家の一つの特徴を見てとることができるというのだ。
自らの失敗を著書「社長失格」(iPhone、iPadでも配信中)にまとめた板倉雄一郎氏が、自身の体験を基にして、ベンチャー企業経営と、起業家の付き合う女性との関係について語った。
「あると思います」
「主体性がなかったということです。自分がどう見られるかに神経を置きすぎたのです。僕のような起業家を飾る女性はこういう人じゃなきゃいけない。あるいは、こういう車、こういう家でなければいけないという風にね」
1995年、96年頃の板倉氏は株主をはじめ金融機関に、事業拡大を急ぐことを勧められていた。急かされることで仕事に主体性がなくなっていたところに、私生活まで完全に自分を見失ってしまっていたのだ。やはり「公私」は表裏一体の存在なのだ。
「むしろ、社会にどう見られているか、を気にしない人の方が大成功しています。(ある超有名タレントは)今でもずっとシーマに乗っているし、あのビル・ゲイツだって、ずっとセルシオに乗っているんですけどね。でも、20代後半から30代前半でちょっとうまく行った人は、みんな踊らされてしまうのですよ」
板倉氏も仕事の規模が拡大していく中で、付き合う女性がより派手な女性に変わっていった。