社長の彼女が美人すぎると会社は潰れる

そのうち仕事にもツケが回ってくる

 プライベートを派手に装飾していく。どんどん自分という存在が大きくなっていくという錯覚に陥るようになるのだろうか。また、人生経験のなさから、それを自分の力だと思い込んでしまうのだろうか。それは確実に、本業にも影響が出てくるというのだ。

 「整形中毒と似ています。はじめはいい車に乗るつもりが、次はいい女と付き合いたくなる。それから、食事がフレンチに。そうなると、家はアパートじゃマズい、というふうになります。そのうち、そちらの方が目的になって、仕事がおろそかになってしまいます」

 日本上場、ナスダック上場と両方を目指していた95年、96年あたりの板倉氏。仕事も私生活もイケイケとなり、すでに歯止めが利かない状態となっていた。こうした時に人間は、往々にして自分のポジションより上だけを見てしまう。


板倉雄一郎氏。「生活レベルを成長曲線の 上ではなく下に合わせるべき」と説明。
 「(成長曲線の)下に合わせなさい、と僕は言うんです。ちなみに、僕は今、実家に住んでいますよ。流動費は使いますが、固定費は極力少なくするようにしています。どんなに、うまく行く人でも必ず波はあるのですから」

 あなたの周りのベンチャー起業家はどうだろうか? もしかすると派手な女性、高級車、高級マンションなど会社規模に比べて分不相応な装飾でプライベートを飾り立てていないだろうか。観察してみてはどうか。

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◆前回の話はコチラ◆

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