大阪市とUSJが「128円」の法廷闘争へ

かつての蜜月は今や…

 話し合いでは解決せず、今年4月、市は簡裁に調停を申し立てた。調停はその後、大阪地裁に移ったが、不調に。このため市は、11月18日から始まる市議会に、提訴のための議案を提出する。かつて、蜜月関係だった両者が、いよいよ法廷で闘争する。

 これを見て、「みっともない」と話すのは、大阪の財界関係者。USJは、そもそもは大阪市のラブコールから誘致された。第3セクター時代には、市職員がユー・エス・ジェイに出向もしていた。「市と大阪観光の中核施設との法廷闘争というのは、避けるべきだった」と心配する。

 市民の声はというと「大阪の観光の切り札だから優遇してもいいのに」(30代OL)とUSJの肩を持つ声があるが、一方で「100%外資になってから、USJは市にあいさつにもいかなくなったと聞く」(USJに土地を貸している民間企業関係者)といったUSJ批判もある。

 大阪ではいま、府の橋下徹知事が別の米国系テーマパーク構想をぶちあげているが、「市とUSJの揉め事をみて、米国側の腰が引けるのでは」(府関係者)との心配も出ている。

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