将来チョコレートがキャビア並の高級食材になる?

 金先物相場の価格が上昇中だが、一方で日本ではあまり報道されることのないチョコレートのの原料カカオも市場で価格が上昇を続けている。いずれ金とカカオの値段が同じになるのではないか、という途方もない意見も飛び出している。しかし、それと同時に産地の深刻な社会問題も浮かび上がる。

 英高級紙インディペンデントによると、1ポンドのチョコバーが20年以内に7ポンドになり、チョコレートはもはやキャビア並の価値を持つようになる、としている。1トン=2000ポンド台が当たり前となったカカオ相場。これは極論か暴論か、あるいは正論なのだろうか。

 カカオの一大生産地と言えば、西アフリカのガーナやコートジボアール。一部には違法な労働を強いるところも現存するようだが、産地で最も深刻なのが後継者問題だという。作業自体がインセンティブがなく十分な報酬を受け取っているとは言い難い状況で、しかも小規模農家も多くいのが実情だ。

 ガーナは金、原油など資源が多くアフリカの中でも経済成長が著しく、農家の若者たちはより良い収入を得るために都会や海外へ出ていくのだという。

 さらに疫病という問題でコンスタントな生産量が確保しにくく、コートジボワールでは、木の育成が悪く、ダメージを受けた木も多く、ここ2年は不作が続き、大手チョコレートメーカーであるネスレも植樹の計画を慌てて計画したほどだという。

 昨年10月から、こうした現象を見越して、ロンドンのヘッジファンド会社アルマジャロがカカオの年間生産額の10%以上を買い占めたということが明らかになった。深刻な社会問題が進む一方で投機筋は、それを見越してトレードする。

 カカオはロンドン、NYの両市場で取引されているが、今後は金に代わってチョコレートが主役に躍り出ているのかもしれない。


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