「狭心症」と「心筋梗塞」を救う〝神の手〟

 千葉西総合病院院長の三角和雄院長は、狭心症と心筋梗塞のカテーテル治療の件数では日本で1、2位を争う権威。カテーテル治療の一種ローターブレーターで世界一の治療実績を誇る。日本では唯一、ローターブレーターの指導医の資格を持ち、アメリカの医師格付け機関の「ベストドクターインジャパン」に選ばれるほどだ。

 カテーテルとは「体内に挿入して、検査や治療などを行うための柔らかい細い管」。血圧や流量の測定、血液・体液の採取や排出、さらには検査、治療を行うために欠かせない道具であり、全ての診療科で使用されているといっても過言ではない。

 特に近年では外科手術をしなくて済む「カテーテル治療」と呼ばれる分野が大きく発展。その代表的な例が「心臓カテーテル」だ。心臓の冠状動脈が詰まって起きる「心筋梗塞」の治療は、重症になると昔は外科手術しか方法がなかったが、この方法が開発されてからは、多くの症例がこの方法で助かるようになった。

 「心臓カテーテル」は太ももや腕などの動脈から直径2mm程度のカテーテルを入れ、先端を心臓血管の詰まった箇所に運び、薬剤を注入したり風船で拡張したりして治療するもの。数十分で終わり、大きな傷や痛みが残らず、心的不安、入院日数、経費も大幅に軽減されるため、近年医療の新分野として大きく発展し、現在も世界的に技術開発が続いている。

 ローターブレーターとは血管内の石灰化した血栓などを、カテーテルの先端にダイヤモンドの粒子がついたドリルで粉砕するもの。三角医師は年間600件を超える実績を誇り、3年連続で世界一の症例数となっている。

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