首都圏の「億ション」契約率77.1%と好調

 不動産経済研究所が15日発表したマンション市場動向によると、10月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の価格が1億円を超える「億ション」物件の契約率が77.1%と好調で、需要は着実に戻りつつあることを印象付けた。

 価格帯別にみると1億円以上の発売戸数が64戸、2億円以上が5戸、3億円以上が1戸。契約戸数は1億円以上が50戸、2億円以上が4戸となり、いわゆる「億ション」の契約率は77.1%となった。なお、昨年の発売戸数は611戸で、最高額は「パークコート赤坂 ザ タワー」の4億9000万円だった。

 「億ション」の発売戸数は一昨年が1268戸、バブル最盛期の1990年には3079件だったので、まだ全体の戸数は少ないものの、需要は着実に存在するようだ。

 一方、全体の新規発売戸数は3718戸と前年同月比9.8%増え、9カ月連続で前年を上回った。契約率も78.8%と、好不調の目安となる70%を上回り好調。在庫は4743戸と昨年12月以来の増加となったが、前年10月からは約2100戸少ない低水準にとどまっている。

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