競売大手サザビーズが16日にスイス・ジュネーブで開催したオークションに、米高級宝飾店「ハリー・ウィンストン」創業者の故ハリー・ウィンストン氏が所有していた希少なピンクダイヤモンドが出品され、宝石史上最高額の約4616万ドル（約38億4000万円）で落札された。
落札されたのは、台座に24.78カラットのピンクダイヤモンド「Fancy Intense Pink Diamond」がのった指輪。60年以上前にハリー・ウィンストン氏が売却したもので、それ以来市場に出ることはなかった。
落札予想価格は2700万ドル～3800万ドル（約23億円～32億円）だったが、それをはるかに上回る約4616万ドル（約38億4000万円）での落札となった。落札したのは、“キング・オブ・ダイヤモンド”と呼ばれる高級ジュエラー「GRAFF」の創業者、ローレンス・グラフ氏。
これまでの宝石史上最高落札額は、2008年12月にクリスティーズのオークションで落札された35.56カラットのブルーダイヤモンド「ヴィッテルスバッハ」についた2430万ドル（約20億3000万円）だった。また今回と同じく、落札者もローレンス・グラフ氏だった。
