軽井沢別荘ライフのトレンド推移

別荘ライフの主役と適地の変化

 現在、軽井沢の別荘ライフを楽しむ層は、大まかに次のように分類できる。

■スーパーリッチ層
 フロー資産が豊富なリッチ層。海外でのリゾートライフ体験が豊富で、ホテル仕様のハイエンドな別荘を建てている。プライベート利用に加え、ビジネス的な集まりや華やかなパーティーを開催するなど、迎賓館としての機能も。現在の軽井沢別荘社交界をリードしている。

■LOHASエグゼクティブ層
 夫婦共に平日は多忙で、週末のプライベート・リゾートとして別荘を利用し、家族や気のあった友人達とプライベートに楽しむスタイル。利用価値にもっとも重きを置き、冬も高い頻度で利用。小さな子どものいる家族にとっても、軽井沢の家で過ごす時間は大きな価値を持つ。都心の高級賃貸マンションに居住する外国人エクスパッド層も、理想の週末ハウスとして軽井沢の別荘を購入。もともと彼らにとっては週末を自然豊かな環境で過ごすライフスタイルは自然なことであり、加えて、軽井沢が資産としても価値あるリゾートと評価している。

■セミリタイアメント層
 リタイアメント後には東京と軽井沢の自由な二重生活を楽しむことを目論みながら、当面は週末ハウスとして利用する形態。ニーズは増大しているものの、総予算3000〜4000万円程度で考える層が多く、敷地面積の最低限度(1000平米)が定められている軽井沢においては土地の総額が張るために、相対的には大幅に増えてはいない。敷地選びも建物も、機能性や使い勝手の良さを重視する層。

 また、別荘の適地にも、時代とともに変化がみられる。

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