地区別動向
別荘の適地にも、時代とともに変化がみられる。各地区別に見てみることにする。
■旧軽井沢
避暑地軽井沢の象徴的なエリアであるが、生活環境とインフラ整備は夏向けであり、ステイタス性は保ちつつも、一年を通じて快適に過ごしたい、という昨今のトレンドには今ひとつ合致しない部分がある。近年、アウトレットと旧軽銀座を中心に一大ショッピングゾーンとなり、観光客の喧噪が敬遠される面も。
■南が丘・南原
アクセスも良く、平坦で比較的ゆとりある敷地に大きめの建物が建ち並ぶトレンディなエリア。明るくて爽やかなイメージは点在するゴルフ場のお陰か、フェアウェイビューの敷地は希少性大。近年価格が上昇したこともあり、売り物件情報が少ないのが難点である。
■中軽井沢
軽井沢の中でも、一年を通じて過ごしやすい(碓氷峠からの霧は旧軽井沢に滞留しやすく、中軽井沢は相対的に湿度が低い)エリア。管理者のある別荘地が多く通年の利用勝手が良いこと、相対的に地価が低いためにゆとりある滞在空間を得やすいことから、別荘の利用価値を重視する層が検討しやすい。一年を通じて営業しているお店や温泉があり、スーパーなどの生活利便施設が集中している点も魅力。