この投信の分配金は「実力以上」or「実力以内」?

 リスクの高い海外不動産や外債などで運用して、高額の分配金を出す投資信託が急増している。日本経済新聞によると「公募投信全体の10月の平均利回りは7.0%と、約3年ぶりに過去最高を更新した」。高分配投信は、特に個人投資家に人気が高い。しかし、運用各社の過当競争で「実力以上」の分配金が維持されている可能性もある。つまり本当は儲かっていないのに、身を削って配当を維持している投信があるかもしれないのだ。

 新生銀行の調査によると、分配金利回り(実績・年率)が高い投資信託のトップ10は以下の通り(2009年11月~2010年10月実績分)。

1 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)  19.49%
2 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)     18.76%
3 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド        17.44%
4 LM・ブラジル国債ファンド(毎月分配型)         14.08%
5 世界のサイフ                       13.30%
6 世界の財産3分法ファンド(毎月分配型)          11.22%
8 エマージング・カレンシー・債券ファンド(毎月分配型)   11.15%
8 高利回り社債オープン(毎月分配型)            10.65%
9 エマージング・ソブリン・オープン(毎月分配型)      10.33%
10高利回り社債オープン・為替ヘッジ(毎月分配型)      9.97%

 もちろんすべてが、実力以上の分配をしているわけではない。ただし、損失が出ていたり運用益以上に分配金を払ったりする際に、投資家に元本の一部を払い戻す「特別分配金」がどれくらい支払われているかを確認する必要がある。分配金が実力以上の場合、元本が減るうえ、将来の減配リスクも高まるからだ。

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