金需要は「宝飾品」が「投資」を逆転

 ワールド・ゴールド・カウンシルが17日発表したところによると、2010年7~9月期の金の宝飾品需要が投資需要を上回った。

 同4~6月期は宝飾品需要が422トン、投資需要が526トンと投資需要が上回っていたが、7~9月にはそれぞれ、529トン、281トンとなった。宝飾品需要は前年同月比で8%増加。このところの金価格の上昇が、実需によっても支えられていることが明らかとなった。

 金の総需要は同12%増加の922トンと、ギリシャの債務問題で投資需要が急増した4~6月期の1055トンを下回った。宝飾需要は1位のインドが36%増加して185トン、2位の中国が8%増加して101トンとなった。インドでは急激な経済成長に伴う可処分所得の増加で、宝飾品への需要が増している。同国では金に魔よけの効果があると信じられており、地方の農家などでも金を使った宝飾品の人気が高い。

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