米国は金融緩和より財政赤字削減を

 著名ヘッジファンドマネージャーのジュリアン・ロバートソン氏(67)は、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加の米国債購入に反論し、財政赤字削減をすべきとの考えを示した。ブルームバーグTVに出演してこたえたもの。

 FRBは先週、追加の米国債購入を決め、さらなる財政赤字の拡大が懸念される中で、ロバートソン氏は「紙幣の増刷よりも、米国の赤字財政を削減させることを最優先すべきだ」と反論した。

 また、現政権による社会保障の拡大やメディアケア政策についても歳出が超過する恐れがあるため「容認できない」と切り捨てた。

 中央銀行による追加の金融緩和政策を、商機だと喜んだヘッジファンドマネージャーも多くいたが、ロバートソン氏はロシア危機で大失敗した自身の経験があるのか、慎重だった。

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