2027年開業を目指すリニア中央新幹線について、ＪＲ東海の葛西敬之会長は24日、東京都内の外国特派員協会で会見し、先行開業区間は「神奈川県か山梨県のどこかになると思うが時期は予測できない」とした。また、日本よりも米国での開業時期が早くなる可能性についても言及した。
この日は一部で、リニア計画を前倒しして、神奈川県相模原市～山梨県甲府市周辺の区間で先行開業を検討している、と報道された。
葛西会長は「2013年以降、いずれかの時点で始まると思うが、駅がいつできるかは難しい問題。一番早くできるとすれば、神奈川県か山梨県のどこかになると思う」とした。また、米国については「地形上の関係で、日本よりもアメリカの方が速くできることはあり得る。それはそれでいいこと」という可能性も言及した。
また、国内で東海道新幹線と合わせて初年度からの黒字を見込んでおり、早期開業を目指したいとの思惑を持っているようだ。
ＪＲ東海は現在、山梨県内の実験線を現行の約18キロから約43キロに延伸する工事を進行中で、実験路線を営業路線に改装して先行開業を目指すことになる予定。
葛西敬之ＪＲ東海会長
