米国の空港では現在、セキュリティーチェックが相当厳しく、米運輸保安局(TSA)の職員が女性の胸など体中を触るという出来事が起き、賛否両論を巻き起こしている。これは、米感謝祭(11月第4木曜日)を前にした警備。
ワシントンポストが世論調査を行ったところ、50%の人が「行き過ぎ」とした。ただ、「正しい」とした人も48%いて、きれいに世論を二分したということになる。
米FOXニュースによると、全米の各空港にはエックス線検査の機械が設置されているものの、科学者たちからは放射線を被ばくする恐れがあることも警告されており、拒否する搭乗客もいるという。そのために、拒否した場合は、職員に体中を触られる、ということになるそうだ。
もちろん、女性の搭乗客には女性職員が検査にあたるのはもちろんだが、見ず知らずの人に体を触られるのは、抵抗があって当然だろう。ただ、「触診」の人は少数だという。
一方で、デトロイト空港で検査を受けたという膀胱がんの男性は屈辱を受けた、として抗議し、TSAが公式に謝罪するというトラブルも起きている。
女性搭乗客を検査するTSA職員
(シカゴ・オヘア国際空港)