満足度の高い観光地1位に東京(英高級紙)

 英高級紙「ガーディアン」は、『ガーディアン・トラベル・アワード2010』(満足度の高い観光地ランキング)を発表し、都市別部門第1位に東京を、国別部門第2位に日本を選出した。

 同紙編集長の評価は「ネオン・ライトやハイテク機器、ストリート・ファッションに表されるような革新性と、歴史のある文化が共存しているところが魅力」というもの。では具体的にはどんなスポットが評価されたのか。

 そこで、レストランやホテルの格付けで有名なミシュランが、2007年に発行した「実用旅行ガイド」を参考にしてみよう。評価にあたっては「4人の担当者が日本を約2カ月間訪問し、朝から午前0時まで調査に没頭し、国土の9割を回った」とのこと。伊能忠敬並みの、不眠不休に近い強行軍だ。もう少し担当者を増やせばよかったのでは? という疑問はさておき、多くの観光地が栄えある三ツ星を獲得した。

 まず、見事に三ツ星観光地と認定されたのが、「知床国立公園」「松島」「日光」「東京」「富士山」「高山」「京都」「奈良」「姫路城」の9地区。なお、その中で獲得した観光施設の星の数は「東京」が174個でトップ、2位が「京都」で172個、3位が「奈良」で70個となっている。

 こちらでも、やはり東京の評価が最も高い。さらに、東京の中で三ツ星観光施設に選ばれたのは、「ガラス棟(東京国際フォーラム)」「エルメス」「ミキモトギンザ2」「東京都庁」「新宿御苑」「プラダブティック」「明治神宮」「神宮内苑」「高尾山」の9カ所。

 言われてみれば確かに〝革新性〟と〝歴史のある文化〟が共存しているような気もするが、老朽化で改装の必要が叫ばれる「東京都庁」が選ばれるあたりには、やはり調査員の多少の疲労が感じられるようだ。

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