12歳中学生の作文に130万円の値段(中国)

作文を読んだ父親「酒をやめる」


張霖彤さんの作文(趙半狄氏ブログより)
 約1000字の作文に書かれたのは彼女の父親像。母親は長期間外で仕事をしているため、面倒をみるのは父親。作文では父を一匹のパンダに例え、黒と白、良いところと悪いところ両方あるという。作文には45歳男性の様々な顔が表現されている。

 彼女にとって父親の良い面は、酒を飲まなければ理性的で温和で、愛情を注いでくれること。そして、悪い面は酒を飲むと暴れること。「父は酒を飲むと、ぽろぽろと涙をこぼす。慰めに行くと、ほっておいてくれと私から遠ざかる。私は知っている。父は一家の大黒柱であり、普段はつらい気持ちを表に出さないのだ。私がこんなに良い学校へ通っているために、家の家計は厳しくなり父を苦しめる…私は父の姿を見るのに耐えられない」と作文で綴っている。

 この展覧会を企画したのはパンダを題材に芸術活動を続ける趙半狄(ちょう はんてき)氏。趙氏によると、張さんの作品を購入したスイスの収蔵家は「老人ホームを設立する」という趣旨に賛同し、開幕式上100万元(約1300万円)の小切手のボードを持ち上げ、作品を買い取ることを表明した。今回、10万元で売れた作文は、彼が選んだ第1番目の作品というわけだ。

 ちなみに、張さんの父親はわが子の作文を読んで、自分の態度がどれだけ子供に大きな影響を与えているかを知り、悪い習慣を改めたいと話していたそうだ。


中国のTVで紹介された張霖彤さん

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