「恐怖指数」のトレードが日本でも開始

 「恐怖指数」とは、正式名称「VIX(ボラティリティ・インデックス)」のことで、米CBOE(シカゴ・オプション取引所)が、「S&P500」を対象とするオプション取引の値動きを元に算出するもの。株価の値動きが激しくなるとボラティリティが上昇するが、これを将来の投資家の不安心理を映し出すものと解釈して、別名「恐怖指数」と呼ぶようになった。その取引が、日本でもできるようになる。

 この数値が高いほど、投資家が先行きに不透明感をもっているとされる。通常は10~20の間で推移するが、1997年のアジア通貨危機の際には38、2001年アメリカ同時多発テロでは44、2008年の世界金融危機では実に89まで上昇した。

 国際投信投資顧問が「恐怖指数」を対象にした上場投資信託(ETF)を、12月下旬をめどに大阪証券取引所に上場する。投資家心理を映す鏡として、その動きが注目される。

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