ソニー「Reader」は絶対キンドルに負ける?

 電子書籍端末機「Reader」を12月に発売することを決定し、電子書籍リーダー市場に再び参入したソニー陣営。電子書籍閲覧に特化し、読書家層の取り込みを狙っていくようだ。だが、書評ブロガーとしても有名な小飼弾氏は「なにをどうすると、ここまでユーザー視点なき製品が出来上がるんだ?」と酷評している。

 日本での電子書籍端末の市場においてシェア過半数を目指すというソニーのリーダー。中国での発売計画も着々と進んでいるという。競合となるiPad、キンドルなどよりも小型化されたことは、おおむねどのメディアでも評価されている。

 だが、書評ブロガーの小飼弾氏は不備がある点を次のように自身のブログで述べている。
3G、WiFiがともになく、専用ソフトをウィンドウズで立ち上げてから書籍を購入して、リーダー本体とUSBでつないで転送するという手順が問題だという。

 つまり、一言でいうなら、買いたいと思った時に画面上ですぐに買うことができる。これはiPad、キンドルではできるのだが、残念なことにリーダーはそうはいかない。

 「それなのに、何が悲しゅうてKindle 3よりも高額で、iPadより少機能なReaderを買って、Windowsパソコン(うへ!)に繋いでやらにゃあならんのだ!? なにをどうすると、ここまでユーザー視点なき製品が出来上がるんだ?」

 さらに子飼氏は「新製品の価値というのは、突き詰めると二つしかない。今までより楽しいか、今までより楽か。Sony Readerには、どちらもない」と続けた。

 華々しく取り上げられたソニーのリーダー。実は日本のマスコミ人の中にはソニーファンが比較的に多いということもあってか、また、端末機市場で海外勢に遅れを取っているために、盛り上げてやろうという意欲が湧いたのか、好意的な報道が目立った。

 もちろん、最終的な評価は消費者が下すのだが、発売日を心待ちにしようではないか。◆404 Blog Not Found

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる