楽天「UDON」の陰で息を吹き返した産業

英会話教室の受講者が増加

 英会話のGABAによると、同社は2009年度の新規入会者数が1万779人。2010年度は第3四半期までに9567人で、前年同期比1125人増と大幅増で、通期でも昨年度を上回りそうな勢いなのだ。実は2007年をピークに入会者数は減少に転じていた業界なのだが、今年は一転してブームとなっている。

 英会話NOVAが破たんし、受講生への授業料返還、講師への給与が未払い、さらには バー、浴室、茶室、寝室などがあるラブホテルと見紛うような社長室などが明らかになったのが2007年だった。英会話教室という産業も終わったと誰もが感じただろう。

 だが、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが2012から英語化を打ち出したり、今後は海外展開を進める企業は楽天やユニクロなどを先例として見て、その成果如何によっては追随する可能性も十分考えられる。

 衰退産業と決めつけても、またこうして突然脚光を浴び始めることもあり、本当に先を読むのは難しい。

1 2 3
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる