NY原油が1バレル=100ドルの見方強まる

 原油オプション市場で、原油相場が1バレル=100ドルに上昇すると見込む投資家の建玉(未決済残高)が最も多くなっている、とブルームバーグが集計したデータによってわかった。

 ブルームバーグによると、原油先物2011年12月限月物を1バレル=100ドルで購入する権利(コール)価格は上昇を続けている。コールオプションの建玉は今年に入って51%増加し約4万5000枚と、ニューヨーク商業取引所の原油オプションで最大となっているのだという。

 原油先物市場は2008年には、1バレル=100ドルの大台に到達した。現在は83ドル台で推移している。

 100ドルのコール・オプションの建玉の増加は、価格が今よりも少なくとも十数%は上昇すると予想しているという意味である。

 新興国の経済発展による需要増というファンダメンタル、さらには米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和政策を行う中で、過剰な投機資金が原油先物市場にもなだれ込むと見る向きもある。

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