おでん屋にマイフォークとナイフ持参で「シェフを呼んで」
―他に、レストランで驚いたエピソードはありますか?
「都内でも有名な美味しいおでん屋さんに友達を連れて行った時に、彼が店員さんに向かって『ちょっとこれ、このままじゃ食べにくいから、シェアして』と言っていました。おでん屋さんでシェアはないでしょ。マイナイフとフォークを持参していましたし。そして『シェフを呼んで』なんて言い出すから、もうびっくりして。おでん屋さんでシェフなんて言わないじゃないですか(笑)。お店の人は苦笑いで、『シェフというかうちは板前ですけど』みたいな感じで。
この人は友達でしたがずっと口説かれていた人で(汗)、実家に勝手に家具を送ってきたこともありました。『いいアンティーク家具があるから、収納スペースがないなら使って』って。でもその家具自体が大きすぎて、どこにも収納できないみたいな(笑)。受け取らなかったし、親もびっくりしていました。あとは、私1人のために、記念日でもないのにレストランを貸しきったりとか。2人でたまたまご飯を食べようって向かった先がフレンチレストランで、そこが貸切になっていたので、嬉しい気持ちより、正直引きました(笑)。そのデートのためだけに貸しきっていたんです。」
プロポーズのためにヘリで飛んできた元彼
―お店以外で驚いたエピソードはありますか?
「友達と4人で舞台を一緒に観に行く予定が、2人が来れなくなってしまって、自分とおぼっちゃまの2人で観に行ったことがあります。小劇場で、ゴザの上に観客が正座して観る舞台だったのですが、10分もしないうちに彼が『正座をしたことがない』と言い出して、怒り出しました。足が痺れちゃったみたいで、すごく暴れて『信じれない、こんな豚小屋みたいなところに敷き詰められて』『もう帰る』とか思い切り大声を出して、帰っちゃいました。周囲にも迷惑をかけてしまったし、その場に居づらいし恥ずかしかったですよ。『僕がこんな目に合わされてる』という被害者意識が強い人が多いです。小劇場の役者さんは演技も上手いしピュアな方々が多いので、一緒に味わって欲しかったのに残念です。」
―それは面白すぎます(笑)。我慢できない人が多いのですね。
「他には、ヘリに乗って会いにきて、プロポーズしてくれた元彼もいました。その人は漫画の『花より男子』の道明寺みたいな人で、豪快な遊び方する面白い人でした。でも、クリスマスイブに2人で牛丼やさんに牛丼食べに行ったり、そんな気さくな所も魅力でした。普段は海外に住んでいる人なのですが、海外からジェット機で日本へ来て、国内のどこかからヘリで飛んできたんですね。『帰りはヘリだから一緒に来る?』って。それには嬉しいより、びっくりしました。ヘリに乗ってどこに行くの?って(笑)。プロポーズはその場で断ってしまったので、そのまま彼は都内のホテルへヘリで帰って行きましたが。
その彼と別れたのは、彼の心ない一言と浮気が原因です。若いのにオジサンみたいな遊び方をする人で、私と浮気相手に、同じ海外のお土産を買ってきたりしていて驚きました。彼の優しさが、奇妙な平等主義になったのでしょうか。彼の仲間とお酒を飲むときは、ワインはオーパスワン、ムートン、シャンパンはクリスタル、ドンペリと決めていることが多かったです。お金があれば余裕もあるし、遊んでいる人も多いのかもしれません。余裕を悪い方向に向けない人が私は好きですけど。」
―よく、プロポーズはされるのですか? 片岡さんは彼女向きというよりも、奥さま向きの魅力を持っているのでしょうか。
「よく、と言いますか、たまにそのようなこともありますが、誰でもいいのでは?と正直思ったりもします。数えるほどしかお会いしたことがない方に言われたときは特に。軽く見られているということなのでしょうか? 付き合おうを通り越して、突然メールで『結婚したい』とか言ってくる変な人もいます。そういうのは、返事に困って返事しなかったり。」