ヤクルトが球団譲渡の報道

 プロ野球ヤクルトスワローズが球団譲渡を検討し、きょう4日にも緊急会見を行う、と日刊スポーツが1面で報じている。売却先にはIT企業サイバーエージェントなどが挙がっているという。

 仮にすでに話が相当なところまで進んでいたとしても、プロ野球協約では、譲渡はシーズン前年の11月いっぱいまでとなっている。オーナー会議、実行委員会の承認が必要となる。もちろん今回が特別な事情だと認められば、特例として期限延長も可能だ。認められるかどうかという点も注目される。

 ヤクルトはサンケイから球団譲渡を受け1970年から球界に参入。リーグ優勝6度、日本一5度の実績を残してきたものの、在京球団ながら集客は思ったようにいかず慢性的な赤字経営に悩まされてきた。スワローズはヤクルト以外にもフジTVが20%の株式を保有している。

 10月には横浜ベイスターズの親会社TBSが住生活Gを交渉するなど、決裂はしたものの、潜在的、あるいは慢性的に球団経営から手を引きたい企業があると推察され、今後とも
こうした身売り話はいくつか上がってきそうだ。また、参入するためには、日本野球機構への保証金25億円をはじめ約30億円が必要となる。保証金は10年後に返却される。10年先を見通すことができない中での投資は、リスクを読み切れない部分もあり、参入に二の足を踏む企業が多い。
◆参考:プロ野球チームを持つにはいくらかかる?◆

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