1カ月で約1億円の大相場に勝った
2008年末のダイワボウの大相場(出典:ヤフーファイナンス)
昇り龍のごとく綺麗な右肩上がりの株価のチャート。投資家にとってはこれほど見ていて気持ちが良いものはないだろう。昨年秋のリーマンショック以降、低迷する日本の株式市場においては、あまりお目にかかる機会はあまりない。しかし、わずか約2カ月で2.5倍になる大相場が展開されていたことを皆さんは知っているだろうか?
そのお祭り銘柄とは、ダイワボウこと、大手繊維メーカーの大和紡績(東証1部)。いつか下がるだろう、と誰もが思いながら年末まで強い相場が続いた。この大相場に乗り切って9000万円以上を稼いだのが、資産4億円のカリスマトレーダー・ますぷろ氏だった。
「12月は毎年のように(株式市場で)何かお祭りがあります。もちろん、12月以外の場合もありますけど。それが、東証1部なのか、新興なのか、どの銘柄かはその時になってみないとわかりません。ヘッジファンドの決済が11月までに終わっていたり、信用の取り組みの関係であったり、これという理由はハッキリわからないことが多いですが、色々な要素が重なって起きます。まぁ、理由は後付けの場合が多いんですけどね。ちなみにダイワボウは過去、年末に鳥インフルエンザで大相場をやったこともありました」
ここで、ますぷろ氏が言う『お祭り』とは、右肩上がりに一気に株価が上がること。ちなみにダイワボウは、2006年の年末から翌2007年1月にかけて、鳥インフルエンザの影響もあり、防護マスクを製造する関係上、株価は200円近辺から800円を超えたあたりまで、4倍以上に上昇する大相場が展開された。今回はその再現でもあったが、このトレードにお祭りのヒントが隠されている。