仏高級ブランドエルメスは5日、買収防止策としてファミリーが50%以上を保有する持ち株会社制への移行を検討している、と表明した。
ダウ・ジョーンズによると、エルメスは創業家、ステークホルダー、投資銀行などをパリに招集して3日緊急会議を開催。17.1%を保有した世界最大のラグジュアリーブランドグループLVMHへの対抗策を話し合った。株式市場の当局へ届け出て、問題がなければ移行するのは見通しだという。
エルメスは高級革ブランドとしてスタートし、100年以上6代続く名門。業績も好調で今年9カ月間の売り上げは約22億ドルになっている。現在の創業家ファミリーで7割以上の同社株を保有している。
独立系は常にこうした可能性に晒されており、英バーバリー、さらには今後上場を検討しているプラダなどにとっても対岸の火事ではない。

10月のパリコレ2011春/夏でのエルメス