2011年の投資は金を半分持て(中原圭介氏)

資産の半分まで持て

 「2011年に限定すれば、資産の半分は持っていてもいいのではないかと思います」


 中原氏がこう断言するのは「金(ゴールド)」のこと。ニューヨーク商品取引所の金先物相場は現在、1オンス=1400ドル近辺でもみ合っているところ。一見すると、随分と上昇したような気がする。しかし、歴史的にNYダウ平均株価との関係で見れば、金は割安だという。現在のNYダウとNY金先物の価格比はおよそ8:1。過去の歴史では3:1や2:1の時もあり、歴史的な転換点では1:1の比率に近づいた時もあった。

 「設備投資や雇用が増えない実体経済で見ると、今の株価が高すぎます。欧米をはじめ、今後は通貨価値が落ちていくと考えられ、そうなると実物資産で代替通貨でもあり、流動性のある金を中期で持つにはいいでしょう。(期限内で決済の必要がある)先物ではなく、地金、あるいは現物の裏付けのある金ETFなどがいいでしょう」

 2011年の景気を悪化するという方向性にテーマを絞るのならば、金という選択肢は有効なカードとなり得るだろう。

 ※詳しくは中原氏の最新著書「騙されないための世界経済入門」

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