26歳で資産150億円の「東洋のユダヤ人」

浙江省・温州市は「東洋のユダヤ人」

 「中国交友会ネット」と「21世紀人材報」が、「2010年中国大学生起業家ランキング」を発表し、トップはネットゲーム企業「杭州渡口網絡科技有限公司」を経営する金津(きん つ)さんだった。資産総額は12億元(約150億円)で、去年に引き続き連続で1位に躍り出た。2位は「金竜機電有限会社」の金美欧(きん・びおう)副社長で、資産総額は3.4億元(約43億円)。女性の中では最も若い億万長者となった。

 ランキング1位と2位の二人とも浙江省・温州市出身。ランキング全体を見ても浙江省の出身者が最も多く100人中18人で、上海の11人を超えた。この地域の人たちは「東洋のユダヤ人」と呼ばれ、商才で知られているが、若者にもその精神は受け継がれているようだ。

 今年でまだ26歳という若さの金津さんは、2005年3月浙江理工大学を休学し、家族の支援でインターネットゲームの会社を設立。今や、中国、タイ、マレーシア、インドなど東南アジアにも進出し、従業員数200名を抱えるまでに成長した。


金美欧さん(百度百科)
 金津さんと同い年の金美欧さんは上海財経大学MBA学院を卒業し、父親の会社の副社長に就任、同時に会社の大株主になった。その後IPOで株価が上昇し、一気に億万長者となった。単なる億万長者というだけでなく、その美貌で国民的な関心を集めている。

 中国では、起業を目指す若者が多いが、有名大学を卒業した学生が道半ばで挫折するケースも少なくない。どうした彼らは億万長者への道を突き進むことができたのだろうか?

1 2
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる