日銀がすでに決定している、Ｊリート（不動産投資信託）の購入を、来週早々にもスタートさせる見込だ。Ｊリートというリスク資産の購入は史上初めてで、期待も大きい。
ダブルＡ以上のものを、500億円規模とされている。国債よりもリスクはあるものの、不動産市況そのものへのテコ入れ、さらには投資家にとっては買い安心感も出てくる。すでに東証リート指数は10月以降10％以上も上昇している。
現時点においては、期待がすでに効果として表れていると見ていいだろう。ただし、短期的な視点だけで捉えることはできず、中長期にわたっても日本経済のためになるかという観点から見ることも必要となる。
日銀の白川方明総裁は11日、日経新聞のインタビューに「経済の見通しが我々の見通しから大きくかい離していけば、買い入れの規模拡大も有力な選択肢の一つになる」と答えている。つまり、効果がなければ、買い増していくという可能性を示唆している。
