将来は1兆円市場? クーポン共同購入サイト

業界の未来、そして勝ち残るクーポンサイト

 「店側にメリットがないという人もいますが、クーポンがあるから普段は行かない店に行き、そしてそこにお金が発生しています。明らかに人間の(消費)行動に影響を与えているし、グルーポンのように海外でも成功例がありますから、間違いなく伸び続けていく市場です」


オールクーポンジャパン
 そう指摘するのは、クーポン事業者のアグリゲートサイト「オールクーポンジャパン」を運営するサイブリッジの濱田優貴・副社長。クーポンサイト数社にシステム提供も行っており、業界事情に詳しい。

 また、ウエブ上で決済のすべてが完了するために、これまでには、個人情報を集める単価が平均数千円かかっていたところを、クーポンを利用することで、平均数百円の費用で出来るようになった。次回からは、プッシュ型の営業ができるため、実は、これが最大のメリットとなる。

 しかも参入障壁は低いために、クーポン市場は魅力的だということがわかる。しかし、ユーザーから見て、魅力のなく欲しくもないものばかり並んでいるようなサイトも見受けられるし、また、ユーザビリティや見せ方の悪いサイトもある。こうしたサイトは遅かれ早かれ淘汰されていくはず。

 「営業力とインターネットに関するセンスの2つを持ち合わせている企業が、今後は勝ち残っていくと見ています。規模も大切ですが、たとえば営業力があれば、個人でもやっていくことは可能かもしれません」と濱田氏。

 今後は、特に各社の営業力が勝負になっていきそうだが、扱うサービス対象が外食からあらゆる産業に広がっていけば市場規模の伸びは計り知れない。

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