1億円の投資余力がある人の来年の戦略は「現金」

 100万ドル以上(約8300万円)の投資余力がある富裕層の約40%が、現在は投資資金を現金で持っておきたいと考えていることがわかった。

 スペクトラムグループの最新の調査で明らかになったもので、12%が海外に資産を移し、そして6%が不動産購入という具合になった。キャッシュポジションが40%という数字は明らかに飛びぬけている。

 考えられる原因としては、向こう12カ月間で米国の景気が回復するのかどうか読めないというものだという。こうした悲観論がまだまだ大勢を占めているために、リスクを取ってまで投資をする気持ちにならないようだ。

 同社の富裕層の投資意欲を測る指数によると、8月(マイナス20)を底とすれば、10月(マイナス13)まで2カ月連続で改善しているものの、5月(マイナス5)と春先と比べればまだ意欲は回復していないようだ。

 投資余力100万ドルの世帯は全米に2600万世帯あるという。この世帯の投資動向で、米国マーケットは決まる。

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