極上のお酒【3】世界に羽ばたけ日本のsake 浦霞

 極上のお酒として、やはり日本酒もご紹介したいと思っていたところ、海外の食品見本市にも積極的に出品している名門の蔵元「浦霞」から、日本名門酒会の9つの蔵元が経営に参画した地酒ダイニング・バーをご紹介いただき、浦霞の大吟醸を味わいながら、日本酒文化の発信などお聞きしてきました。

 うかがったお店は国際会議やイベントも数多く開催される有楽町の東京国際フォーラム地下にある「宝」。海外からのゲストが来られる場所柄、日本酒をもっとアピール出来たらということで、海外に日本酒を輸出されていて、歴史のある9蔵元とコラボレーションをすることになったとのこと。名門蔵元のお酒と、それぞれのご当地にならではの酒肴が揃うお店です。日本酒ジャーナリストとして知られるアメリカ人ジョン・ゴントナー氏と一緒に日本在住の外国人の方を中心としたsake seminar も開催されているそう。
(宝:東京国際フォーラムB1 03-5223-9888)

 この店をご紹介いただいた浦霞といえば東北の銘酒としてよく知られている日本酒。蔵元の歴史は、さかのぼること286年前、享保9年に酒造株を譲り受け創業し、後に仙台藩主伊達家より鹽竃神社の御神酒酒屋として御下命を受けました。酒銘の浦霞は、源実朝が詠んだ歌「鹽竃の浦の松風霞むなり……」が由来とか。


槽掛け大吟醸「雫酒」。大吟醸は香りも楽しんでいただきたいとの意図からワイ ングラスで、純米酒などは利き酒のぐい呑みで出されています。

 まずは、一献、この浦霞の槽掛け雫酒である大吟醸「雫酒」をいただきます。槽掛け雫酒とは、発酵後のモロミを袋に詰めて、槽という大きな箱状の圧搾装置に入れ、流れ出たお酒の雫を瓶に詰めたもの。まず、ワイングラスに入れていただいた雫酒の、フレッシュな果物のような香り立ちのよさに驚き。口に含みますと、最初は滑らかで甘みも感じる柔らかさ。そして、次第にまろやかで上品な味わいが広がります。

 この日は「雫酒」に合わせて、3品の酒肴をいただきました。気仙沼で水揚げされたイシナギ(スズキ科の魚)の刺身とブリ大根、そしてチーズの酒盗のせ。まず、もちもちとした食感のお刺身は、上品でありながら淡白過ぎず、大吟醸にぴったり。次に、味のしみ込んだブリ大根と一緒に飲むと、今度はすっきりした飲み口が引き立ちます。最後のチーズと酒盗は、よく知られた黄金の組み合わせ。やはり海の香りがするものと日本酒は合うと再認識しましたが、チーズとだけでもフルーティな味わいの大吟醸は結構いけます。


イシナギの刺身に酒盗チーズ。お酒と相性抜群です。

 伝統の日本酒は、世界に誇れるお酒だと思います。お店に伺う前に、都内百貨店の浦霞試飲会にも参加したのですが、外国の方が買い求めに来られていて、販売員の方が純米酒と吟醸酒などきちんと精米を見せて英語で説明されていたのに感心しました。お客様も「sakeが好きなのだが、あまり向こうは種類がない。日本を訪れた機会に」ということで、いろいろ味見をして純米大吟醸を選んでいかれました。日本で、いつでもおいしいsakeが気軽に飲める幸せを感じたのでした。
(浦霞蔵元: 株式会社佐浦 http://www.urakasumi.com/)

百貨店で、外国人観光客に英語で解説

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