平均睡眠時間は5時間59分です

 三共(現第一三共ヘルスケア)のドリンク剤「リゲイン」のCMで有名になったフレーズ、「24時間働けますか?」。結論からいえば、人は毎日24時間働くのは無理だ。睡眠不足は明らかに体に悪い。しかし、眠りすぎもよくないというから厄介だ。

 1980年代にアメリカで100万人以上を対象に行われた調査によると、1日6.5~7.5時間の睡眠をとっている人が最も死亡率が低く、それ以上、それ以下の時間眠っている人は寿命が短くなる傾向にあった。

 意外なことに、特に問題なのは長く眠っているほう。7.5~8.5時間睡眠をとっている人は、6.5~7.5時間睡眠の人よりも死亡率が20%アップしたという。研究を行ったカリフォルニア大学のダニエル・クリプペ博士によれば、「眠たいからといって、いつまでも寝ていると体に良くない」とのこと。

 ところで、このほど味の素が世界5都市で行った、「ビジネスパーソンの睡眠時間調査」によると、平日の平均睡眠時間の最短は東京の5時間59分で、ダニエル理論によれば明らかな寝不足。短い順にニューヨーク、パリ、ストックホルム、上海と続き、最長の上海は7時間28分。

 東京の住人は就寝時刻が遅いためで、このままでは長寿大国の地位も危ういかもしれない。でも、眠りすぎよりはいいのか?

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる