2010年富裕層ヒット商品・サービスベスト10 1位は1時間で売り切れたアレ!

富裕層の半数に浸透した「スマートフォン」が2位


iPhone4
 第2位は世間の流れと同じく、やはり「スマートフォン」。アップルのiPhone4の所持者が最も多かったが、auのAndroid携帯を購入したという人も多数いた。アブラハム・グループ・ホールディングスが今年10月にプライベートクラブ「YUCASEE(ゆかし)」会員を対象に実施した「スマートフォンに対する意識調査」では、50.4%がすでにスマートフォンを保有しており、23.4%は現在保有していないが、今後買い替える意向があると回答していた。世間と同じくスマートフォンが浸透した一年だったが、半数以上が実際に所持しているというのが富裕層ならではだろう。

 第3位は、今年10月1日に大阪・本町地区にオープンしたラグジュアリーホテル「セント レジス ホテル 大阪」。世界的なホテルチェーン、スターウッドホテル&リゾートの最高級ブランド「セントレジス」が大阪に進出ということで、西梅田地区にある「ザ・リッツカールトン大阪」のライバルになると注目度が高かった。客室は全160室で宿泊料金は1泊6万9000円~。広さ197平米のロイヤル・スイートは1泊80万円。
 2013年春にはインターコンチネンタル ホテル&リゾーツも大阪にホテルを開業予定で、大阪のホテル業界は競争の激化とともにますます盛り上がりを見せそうだ。


セント レジス ホテル 大阪

突然閉店した「ピエール・ガニェール」のその後は?


東京タワーが美しく見える 新ピエール・ガニェール店内
 第4位にはハイブリッド車の「プリウス」がランクインした。富裕層はハイブリッドカーや、米テスラ・モーターズなどのEV車に興味がある人が多く、今後購入するなら環境へ配慮した車を選びたいという割合が高かった。また、富裕層ではハイブリッド車の代表的なモデルである「レクサス」派よりも「プリウス」派が多いことが特徴だ。

 第5位は、自宅で3D映画が楽しめる「3Dホームシアター」がランクイン。今年は映画館で3D映画が流行ったが、富裕層はそれを自宅で再現しようとするようだ。

 第6位は高級フレンチレストランの「ピエール・ガニェール」。2009年8月に突然閉店して話題になった、著名3つ星シェフ、ピエール・ガニェール氏の「ピエール・ガニェール」が新たにANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)内に3月にオープンした。高級レストランの最新事情に詳しい人が多く、以前の店の味と比較したいとして足を運ぶ人が多かった。

 第7位にはアップルの「iPad」、第8位はノキアの高級携帯電話ブランド「Vertuのコンシェルジュサービス」、第9位には国内最高級美肌サプリメント「悠々美的」が入った。「悠々美的」はニュートリション・アクトが開発し、ゆかしが全面協力をして誕生した美肌サプリメントで、クチコミで女性に浸透した。第10位は、ハリウッドのスターやアーティストたちに人気の1本5000円のミネラルウォーター「フィリコ・ジュエリーウォーター」だった。


iPad

 全体の傾向としては、世間のヒット商品と連動しつつも、「スマートフォン」のようにその浸透度がより高いことや、「3Dホームシアター」のように、流行に沿うだけでなく、それを自分の生活に積極的に取り込もうとする姿勢が強いことがわかった。

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