外国人がある銘柄を買うと、その株価が上昇基調入りするというパターンは多い。外国人の売買比率は2003年に47.5%だったが、06年には58.1%、09年3月末には64.8%と年々比重が高まっている。今や東京市場において売買の主役と言ってもよい存在で、その影響力が大きいのは当然だ。直近で外国人の持ち株比率が上昇した銘柄は、市場で注目を集めるというパターンが多い。
12月第1週の投資部門別売買動向を見ても、外国人の売買代金シェアは61.7%と高水準。そこで、みずほ証券リサーチ&コンサルティングの山本光孝クオンツアナリストは、外国人の持ち株比率について、直近の決算期の持ち株比率が、半期前の決算期の比率に対してどれだけ上昇したかを調査した(直近の決算期が2010年7、8、9月期の企業が対象)。
比率が急上昇した銘柄のベスト5は以下のとおりとなった。
銘柄 (持ち株費比率)半期前決算期→直近決算期 上昇率
1)レナウン 4.9%→43.3% 38.4%
2)国際石油開発帝石 17.9%→37.4% 19.5%
3)タカラレーベン 11.1%→25.4% 14.3%
4)ダイエー 11.8%→23.7% 11.9%
5)旭ダイヤモンド工業 11.4%→20.8% 9.3%
なお、上位30社をみると、業種別では小売業が8社、サービスが4社、電気機器と卸売業がそれぞれ3社となった。