アイカーン氏がブラックロックの提案を蹴りダイナジーを自力買収

 米アクティビストのカール・アイカーン氏が、米電力大手ダイナジーを買収することで合意した。買収額は6億6500万ドル(約560億円)。ダイナジーは、米プライベートエクイティ大手のブラックストーングループが買収の意思を示していたが決裂していた。

 ダイナジーの発表によると、アイカーン氏は同社株を現在9.9%保有する筆頭株主。オプション分を含めると保有比率は約15%になるのだという。

 アイカーン氏は、ブラックストーンが提示した買収額が希望と開きがあったために認めず、自らが買収に乗り出すことにした。それと同時に、より高い条件を提示する買収先を探すことになりそうだ。

 また、アイカーン氏は株式約3分の1を保有する映画製作会社ライオンズゲートへのTOB(株式公開買い付け)は取り下げることになった。そのまま筆頭株主のポジションにとどまり、同社の経営を見守っていくことになる。


カール・アイカーン氏

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