中国版アマゾン、ユ-チューブ株が大幅上昇

 現地時間12月8日、ニューヨーク証券株式市場は中国のIT企業を迎え入れた。新規上場したのは中国の動画共有サイト運営大手の優酷網(Youku.com)YOKU.Nと、電子商取引大手、当当網(DANG.N)。上場初日、株価は大幅に上昇した。

 優酷網の寄値は27ドル、公募価格の12.8ドルに比べて110.9%上昇した。さらに終値は公募価格に比べ161.25%上昇し33.44ドルで取引を終了した。優酷網の創設者である古永锵(Victor koo)の資産総額はこれにより、14.148億ドル(約1180億円)に達した計算になる。

 当当網の寄値は24.6ドル、公募価格の16ドルに比べて53.1%上昇した。終値は29.91で公募価格に比べて86.94%の上昇となった。当当網の創始者である李国慶夫婦の資産総額はこれにより10.074憶ドル(約840億円)となった。

 優酷網はYouTubeと異なり、動画の時間上限制限がないなど、中国国内で多くの人気を集めているサイトだ。2008年1月には視聴数が1日1億本を突破した。一方、中国版Amazonと言われているのが当当網。もちろん、Amazonは中国に進出済みだが、それよりも人気のサイトだという。

 ルネッサンス・キャピタルのアナリスト、ポール・バート氏は「投資者は潜在的な可能性のある会社に早期に投資したいと思っている」とし、新しく上場した2社について「潜在的な中国の巨大市場のリーダーになる可能性がある」と指摘した。

 当当網の担当者は「投資者は中国においてAmazonのような成功企業を見つけたいと思っている。中国市場は1億人の消費者を抱えていて、我々はその早期の段階にいる」と自信を示した。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる