次は同じくナボーナ広場の「ムーア人の噴水」。
ムーア人とは北西アフリカに住むイスラム教徒をさした呼称です。
顔が似てると市民が勝手にムーア人と呼んだらしいが、噴水の水を噴き出す顔は拡大すると結構、楽しい絵になります。
この後、「パンテオン」の中に入り、天井の穴から降り注ぐ光をカメラにおさめ、すぐ近くの「トレヴィの泉」の脇を通り、ベルニーニを探してバルベリーニ広場までやってきました。
写真は「トリトーネの泉」。
ベルニーニの数多くの噴水の中でも、最初の作品らしい。
後に見えるホテルは名前も「ベルニーニ」、この近辺はベルニーニだらけです。
4頭のイルカの上で海神「トリトーネ」が、とりとーねなく水を噴いてます(笑)。
ここからは翌日になりますが、ホテルから歩いて、再びバルベリーニ広場にやってきました。
同じ広場にありながら昨日は見つからなかったのが不思議な、「蜂の噴水」をようやく見つけました。
水汲み用、つまり生活用水なので、とても小さな噴水です。
拡大するとこんな感じです。
開いた貝に三匹の蜂がとまっている愛らしい噴水ですが、なぜ蜂なのかというと、ベルニーニの依頼者がウルバヌス8世で三匹の蜂を紋章にしているバルベリーニ家出身だから。
次は地下鉄で一駅の距離だが、歩いてスペイン広場までやってきました。
ものすごい観光客で、写真を撮るのも大変。
この噴水が「船の噴水」。
噴水の中に船があり、その船も噴水になっています。
ベルニーニの制作かと思っていたが、「地球の歩き方」によるとベルニーニの父の制作と書いてある。
確かに、今までの彫刻とはちょっと違った雰囲気もあるが、果たしてどちらの制作なのだろう。
ローマには大小合わせて700から1000の噴水があるという。
今回はベルニーニ制作の噴水を中心に廻ったが、トレヴィの泉や、共和国広場の噴水も、バロックの代表作として必見です。
そして噴水でなくとも、教会の中にもベルニーニの作品がまだ沢山あるので、次回は教会を中心にゆっくり廻ってみたい。
今回の「お薦めしたいローマの歩き方」が今年、最後の原稿になります。
読んでくださった皆様にお礼を申し上げるとともに、来年もボチボチと書きますのでよろしくお願いします。
末筆ではございますが、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
MR.世界遺産