海老蔵事件、「夜の世界の戦い方」

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが暴行を受けたとされる事件で、元暴走族リーダー側は来週にも結論を出す方向で話し合っている、と17日、藤本勝也弁護士が発表した。

 リーダー側の関係者は連日のようにTVなどに露出。元リーダーを診断した高木繁医師、事件を担当する藤本弁護士。すぐさまプロに仕事を依頼する手際の良さは、「こういう戦いは慣れているのではないか」(全国紙記者)とも言われる所以だ。いわゆる夜の世界の戦い方というものなのか。今後は、どう展開していくのか。

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 医師、弁護士にこれだけ素早く依頼して準備をするのは普通の人ではなかなか思いつくものではない。「示談金を引っ張るために、今まで使ってきたやり方なのか。よほど手なれた感じがする」と前出の記者。これが夜の世界の戦い方の常とう手段なのだろうか。

 しかし、元暴走族というのが、現在は夜の六本木界隈などでどんな仕事をしているのか伝わってこない。取材現場の記者たちにもわからないのだという。そもそも大手メディアの記者は、普段そうした世界を取材することはなく、情報が入ってこないのも仕方がない。

 今後の戦いの展開がわかりにくいが、やはりキーマンは藤本弁護士。刑事事件を得意とし「あまり他の弁護士がやりたがらないような事件も担当する」というタイプ。元リーダーとの関係はハッキリしないが、何かしらのつながりで依頼してきたのではないかと見られている。さらに、名前は明かされていないが、もう一人の弁護士が加わって弁護団を結成するにいたった。

 そして、診断書、被害届の存在を口にするなど、海老蔵さんサイドに揺さぶりをかけている。16日には予定していた反論会見で会場の都合で中止となって、自分たちに不利な報道も出るようになると、翌17日には、報道各社に対してFAXを送信し、手を打ってきた。

 そこには、次のように記している。

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