消費をリードする節約疲れの女性たち

 歳末商戦の好調が伝えられている。キーワードは「プチ贅沢」。平日は徹底的に支出を切りつめて、使うときはゴージャスにというメリハリ消費だ。消費者の財布のひもは、いくらかは緩み始めたようだ。

 これを数値で証明するのが、博報堂が調査した「消費意欲指数」。11月末に調査した2010年12月の「消費意欲指数」は、先月から4.9ポイントアップの「56.6点」となった。この調査は1993年4月の開始以来、1か月先の消費を占う指標として幅広く活用されている。

 追い風は「株価の1万円台回復」「10月の勤労統計で基本給が30カ月ぶりにプラス」「冬のボーナスが3年ぶりに増加」など。

 また特徴的なのは、男女別にみると男性が先月比0.5ポイントアップと足踏み状態の一方、女性が同9.3ポイントと飛躍的に上昇し、消費意欲の伸びが目立つこと。同社はこれを「女性の節約疲れの反動×年末の消費意欲の高まり」と分析している。

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