Googleが再度、クーポン事業者に買収提案

 米インターネット検索最大手グーグルが、クーポン共同購入の最大手グルーポンの買収提案が立ち消えとなった件で、同業他社の買収交渉を進めていることが22日わかった。

 ニューヨークポスト紙の報道によると、グルーポンより規模が小さい同業種の他社の名前が挙がっているという。「リビングソーシャル」「バイウィズミー」などだ。

 シカゴに拠点を置くグルーポンは設立わずかで年商30億ドルを達成。それに対して、グーグルが提案した60億ドルという金額は、あまりにも安すぎると見られていた。これからの成長力や、新規株式公開した方が大きくなることは見えていた。

 しかし、60億ドルはグーグルの買収提示額としては過去最大。動画投稿サイトのユー・チューブよりもはるかに高額となる。

 グルーポンがダメなら、なぜ他に乗り換えるのか。クーポン共同購入サイトはローカル広告に強いと言われ、ネット上で広範囲に広告事業を展開するグーグルだが、ローカルに穴があるとされ、そこを補うに最適だと見られているからだ。

 今後も世界中で伸びる市場だと注目されるクーポン事業。今後は、クーポン共同購入サイトを巡るM&Aが激しくなっていくかもしれない。


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