気象庁は「2010年の日本の天候(速報)」を公表した。それによると「夏の日本の平均気温は過去113年間で最も高い」など、不安定で異常だった今年の日本の天候を裏付けた。
2010年の天候の特徴は以下の通り。
「春は気温の変動が大きい」
・春は暖かい空気が流れ込み気温が平年を大幅に上回った時期と、寒気が南下し気温が平年を大幅に下回った時期があるなど、全国的に気温の変動が大きかった。
「夏の日本の平均気温は過去113年間で最も高い」
・夏は全国的に気温が高く、長期間にわたる気温観測データが存在し、都市化の影響の少ない17地点の気象台などで平均した日本の夏の平均気温は、1898年以降の113年間で第1位の記録となった。
「台風の発生数が統計開始以来もっとも少ない」
・発生数は14個(平年は26.7個)で、1998年の16個を下回り、1951年の統計開始以来の最少を記録した。接近数は7個と平年(10.8個)を下回った。