ウィキリークスと元KBGの大富豪が提携を発表

 内部告発サイト「ウィキリークス」は22日、英インディペンデント紙などメディア事業を手がける大富豪アレクサンドル・レベジェフ氏が経営するロシアの地元紙が公式パートナーになった、と発表した。

 ウィキリークスと協力するのはレベジェフ氏経営の地元紙「ノバヤ・ガゼッタ」。これまでにも、プーチン氏に脱税で逮捕・起訴されたオリガリヒのホドルコフスキー氏の主張を掲載したり、時には政権批判も飛び出すなど、ロシアでは珍しい政権寄りではないメディアだ。

 ガゼッタ紙によると、ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏は「世界最高のハッカー」と持ち上げ、ロシアの国家機密に関する資料を今後は公開していくとしている。

 レベジェフ氏は元KGB出身で、ゴルバチョフ氏とも近い関係で、またプーチン氏とも近い関係だとされる。11月の英国内で行われたメディア業界の会合では、これからロシア政権の汚職を暴いていく旨の発言をして、周囲を驚かせている。

  また、アサンジ氏は同紙に対して「近い将来、ロシアの国民は自国のことについて多くのことを知ることになるはずだ」とコメントしている。

 元KBGスパイと、世界一のハッカーとの提携。ロシアからどのような情報が出てくるのか、目が離せない。


アレキサンダー・レベジェフ氏

提携を発表したノバヤ・ガゼッタの紙面

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