米クリスマス商戦好調で米経済に安心感

 米国の消費動向を占うクリスマス商戦。今年の滑り出しは好調で、これが米国経済への見方に安心感を与えており、各調査機関の2011年の経済成長率の上昇修正につながる可能性もある。

 農林中金総合研究所の田口さつき氏の分析によると、今年のクリスマス商戦の滑り出しは前年比+3.5%、第2週は同+2.6%とまずまずの状況。また、その後も堅調に推移している模様。

 この背景には雇用者所得の増加がある。雇用は失業率の低下には結びついていないものの、緩やかに改善している。商務省の調査による雇用者所得は、6月以降前年比プラスに転じ、拡大を続けている。

 また、クリスマス商戦入り後、株価が上昇傾向にあることもプラス要因。いわゆるブッシュ減税の継続も、プラスに影響している可能性がある。現時点でクリスマス商戦が堅調であるというニュースは、米国経済の先行きへの見方に安心感を与えている。

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