2010年も残り少なくなったが、2011年に消費動向はどのように変化するのだろうか? 消費者はどのように行動するのだろうか。節約疲れもあってか「ちょっとした贅沢」に対する関心が高まり、また、健康志向の強まりから、「スポーツ・運動・体力づくり」への支出が増えそうだ。電通総研の「消費気分調査」で明らかとなった。
同四半期調査によると、「1年前に比べ、モノやサービスにかけるお金に変化がありますか?」との問いに対し、「総じて増やしている」との回答が、前回調査(2010年8月)より2.5ポイント増加し、9.1%となった。
「ちょっとした贅沢」については、「よくある(7.4%)」と「ときどきある(37.9%)」の合計が45.3%となり、09年3月の調査開始以来の過去最高を記録した。「消費気分」の視点からは、積極的な消費意欲の回復の兆しが見てとれる。
また、「2011年に買いたいもの・やってみたいこと」を聞いたところ、1位が健康志向の高まりから「スポーツ、運動、体力づくり」、2位以下は「地デジ対応テレビの購入」、3位「パソコの購入」、4位「自動車の購入」、5位「衣類の購入」の順となった。
注目されるのは4位の「自動車の購入」。昨今は消費者の自動車離れが懸念されているが、同社では「2011年は国内外の有力自動車メーカーによる電気自動車やプラグインハイブリッドカーの発売が相次ぎ、エコカーの選択肢が一段と拡がり、自動車への関心が例年以上に高まる」と分析している。