仏ラグジュアリーブランドグループＬＶＭＨは、仏高級ブランドのエルメス（Ｈｅｒｍｅｓ）の株を20.2％まで買い増したことを発表した。エルメス側は、すでに創業家が投資銀行を交えて持ち株会社化を検討。ＬＶＭＨ側の買収意図は否定しているものの、反撃、または牽制ではないかという見方もある。
ファッション界の帝王でＬＶＭＨ会長のベルナール・アルノー氏は、10月にエルメス株の17.1％を取得。買収意思はないと声明を出してはいたが、ここにきて20％超まで買いましたことを正式に発表した。これが2度目の買い増しとなる。
創業家が元々70％超を保有しているとは言え、今回の買い増しはアルノー氏の意思を如実に示していると見られる。
ベルナール・アルノー氏（左）
