フェイスブック創設者が中国参入ニラんで偵察

 世界最大のユーザーを持つSNSフェイスブック。その創設者で最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグ氏(26)が最近、北京を訪れネット検索大手「百度(バイドゥ)などIT企業大手の幹部と次々に会談したことが明らかになった。

 表向きには個人的な旅行を装っているが、中国参入を模索しているのではとの憶測を呼んでいる。フェイスブックは2年前に中国語の簡体字に対応したが、現在は中国当局の検閲の為閲覧することはできない。

 百度の社員がおそらく最も早く、この若い富豪の姿を目にしただろう。ある社員は昼食の時間に百度CEO李彦宏(り げんこう)氏と談笑しながら歩いている様子を見たという。

 ザッカーバーグ氏の北京訪問が伝えられると、フェイスブックが中国進出を模索していて、百度と提携する可能性が高いと報じられた。既にザッカーバーグ氏と李氏は何度も面会している。先に中国市場に参入した米ヤフーとグーグルは失敗に終わっているが、同じ轍を踏まないためにも慎重な姿勢を見せているという。

 今回の訪問について百度のメディア担当者は「あくまで個人的な訪問」とした上で「彼は以前から中国市場に興味があることを表明していて、中国市場を知るためにはとても意義のあることだった」と説明した。

 ちなみにザッカーバーグ氏の恋人は中国系で、中国に親戚が多いため、彼は以前から中国に親近感を持っていた。中国語も毎日勉強していて、時々ネット上で中国の観光地などを閲覧していたという。

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