英下院議員の助手でロシアのスパイだという嫌疑をかけられていた、マティア・ザトゥリベテル容疑者（25）が保釈されていたことが、ＡＰ通信の報道でわかった。
担当弁護士が明かしたところによると、容疑者は保釈され、現在も英国内で居住しているのだという。容疑者は「わたしはロシアの諜報機関で働いたこともない」とし、疑いを晴らして名誉を回復するために、英国内にとどまるのだという。
しかし、英国当局は、安全保障上、問題があるとして国外退去を求める。
ザトゥリベテル容疑者はセルビア出身で、大学を卒業後に英自由民主党のマイク・ハンコック議員の下で2008年から助手として勤務。事務対応のかなりの部分を担当していたという。議員も献身的な働きぶりをほめていた。だが、それ以降、核兵器に関する問い合わせが
事務所から頻繁に来るようになり、当局は不審に思い内偵捜査していた。
一部では2人の仲が親密だという向きもあり、容疑者は容姿も端麗のため、スリーパーエージェントではないかとも言われていた。
カティア・ザトゥリベテル容疑者
