米上院はこのほど、高級食材として知られるフカヒレの漁を規制する法案を可決した。これまでにも大西洋での漁は禁止されていたものの、陸にあげてからフカヒレを切り離すなどしており、実質的には続けられていた。
米ワシントンポストによると、米国ではすでに大西洋でのフカヒレ漁を禁止していたものの、船内でフカヒレを切り取ることをせずに陸にあがってから行っていたために、続いていた。しかし、サメの乱獲がことのほか進んでいる事実を見過ごすことができず、法案が議会を通過した。
サメは子供を生む数が少なく、このままでは絶滅の危機に瀕するとの判断だ。現在は、世界的にも、希少種の一部は禁漁や保護する流れができつつある。この法案は昨年、米下院はすでに通過していた。
フカヒレは、大型のサメのひれを乾燥させた中華料理の食材。日本は気仙沼産が有名で、加工技術が優れているために、世界有数のフカヒレ生産国とされている。
