フィギュアスケートの全日本選手権は25日、長野市で女子ショートプログラム(SP)と男子フリーが行われるが、午前の公式練習で浅田真央選手(20、中京大)、村上佳菜子(16、中京大中京)らが最終調整を行った。
来年3月の世界選手権の最終選考を兼ねるだけに、結果を求めたい浅田選手。この日は、トリプルアクセルなどのジャンプを入念に確認し、大きな着氷の乱れはなかった。コンディションしだいでは、トリプルアクセルは封印して、安全策も示唆していただけに、本番ではチェレンジするのではないか、と見られる。
ただ、今シーズンは本番でジャンプ自体に迷いが生じているのが課題。こうした精神面の迷いを本番で吹っ切れるかどうかがカギとなってくる。
村上選手は大きなミスはなく安定感あるジャンプを見せた。時おり笑顔ものぞかせながら、本番が待ち遠しいかのような様子だった。

浅田真央選手と佐藤信夫コーチ(25日、長野)